EDUCATION FOR LIFE

起業・事業再生に向けて

経済活動を、「乏しいものを取り合い、競う」というマインドセットで起こし、進め続けるか、「既にあるものを共有」し、ゆたかな社会を共に創るというトラストで(再び)起こし、拓くか、また、Life  Fulfilledを共通価値として展開していくかは、自ずと違った景色の体験ともなっていきます。この事業原点の相違は、変化し続ける世界での自社の存続に決定的な違いをもたらしていくことが自覚されています。

小規模経営者やベンチャー、大企業のリーダーとして疾走を求められる中では、秒分単位のオールラウンド プレイヤーにならざるをえない側面もあり、世界各地の事業者とのコミュニケーションには、昼夜を問わない業務も日常化しがちです。自分自身の休息を無期限で後回しにしがちにもなります。他者の人生や社会に資することをミッションとするのであれば、自分自身の健康や生活を疎かにせず、メンテナンスするLife  Careは不可欠です。自社の存続だけが優先事項となった時は、ギアのかけ違いが起こりがちになります。

生活に必要となる技術やより人生や社会を豊かにする技術は、経済活動の有効な切り口ともなっています。モノづくりの付加価値、物理的な分野に留まらないQOL(生活の質)の向上を可能にするライフスタイルスキル、暮らしの視野を地球の生命活動や共存する生命体にまで意識を向け、繋がりを回復していくことは、Life Skillsともいえます。この分野をソフトスキルとして洗練させ、事業化することも社会的に実装され始めています。既に、人間活動のあり様の「やり直し」は、地球の住民としての喫緊の課題・取り組みともなっています。

「気づく」ことは、主観的な範疇であるともいえますが、今日の地球環境の危機的な現実は、わたしたちが今、「社会的な気づき」、「地球の住民としての気づき」に至る必要があることを明示しています。Life  Awarenessの度合いは、起業や社会経済活動の角度に大きく影響します。「生きる知覚」は、個人的主観から、実施・応用をともなうものに発展し、さらに「フィールドシップ 」として普遍的なレベルにまで研磨され、「人間にしかできない」プロレベルの社会化・事業化が成立する領域でもあります。

経済活動は、社会的な運営であり、地球という「生命の家庭」を豊かに運営することを目的とした活動であるといえます。「お金」は、現代社会で突出して使用されていた手段であり、媒体ですが、人生を貧弱化する作用を与えられるべきものではありません。「お金」に使われず、「お金」の賢明な使用の仕方の提示を起業することも既に成されています。さらに、「お金に換算されない価値」を基礎に経済活動をより多角的な視野から骨太にしていこうとする多様な取り組みも始まっています。経済活動に、Life  Wisdomを取り戻すことが求められてもいます。危機に瀕した時、蘇生力・再生力の確かな基となるのは、生命に内在する叡智を思い出し、起ちあがる生命の力そのものともいえ、それは、事業主としてわたしたちも経験するところです。

さらに、クリエーション、コクリエーション、コオペレーション、コオーディネーション、ジェネレーションの相互作用を認識し、駆使することは、課題の山積する地球社会のリニューアル事業に、自生的に活用されています。