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000グローバルビジョン 児島 一裕さんインタビュー

- 会員としてどのような活動に取り組んでいますか?また、そのきっかけはどんなことでしたか?

ボクは始めは学校に行かない子どもたちのフリースクールをやっていたんです。その流れから繋がったと思うんですが、GUに出合って20年になります。GUは、地球自体が大学、学びの場という考えで、ボクも同じように、地球が学校というのがもともとの考えです。旅を通していろんな国に行って、いろんな民族の人とかに会って、そこで交流してその人たちを日本に招いたりしていたんです。

- あなたにとって、GUのミリョクとは何ですか?

たくさんあるんですけど、ボクにとっての一番の、最大のミリョクは、1人のヒューマン、人間というか、1人の人類という表現をさせてもらったら、その1人の人の気づきとその決心、本気が、地球を豊かに本当に塗り替えていく。今までそうならなかったことが、実際に不可能が可能に変わっていくということ。それを体験できるのが、ボクにとってのミリョク。しかも、自分も成長を遂げていけるのがすごくミリョクだと思いますね。

- 具体的にどんな体験ですか? GUでは主に年2回企画があって、会員さんに参加していただくような機会がありますが。

その時にいろんなゲストが来られたり、意見交換や交流が行われたりして、そういう時間の中に自分がいることで、閃いたり、すごく気づいたり、本当にやる気や、ものすごくエネルギーを知らず知らずにいただいている。言葉にするのは難しいんですけど、それらが全部自分の成長の肥やしになっている。ミーティングや企画に参加することで、自分1人じゃなくて、地元、播磨に帰ったときに、それをみんなと共有していくことですね。

UNIVER-CITY HARIMAということですね。

はい。そこで、自分なりにワークショップなど企画をして、情報を共有し、自分も上映会をしたり、色々得たことを播磨の人たち、播磨だけではないんですが、やって来られる方々とそれを分かち合ったりしてますね。

GUで学べたこと・学んでいることは何ですか?

いろんな答え方ができるんですけど、やっぱり、「地球に存在することの本質の学びと実現」ということですね。それを通して、自分が一体何をするために生まれたのかの再確認、それが一番大きいですかね。そして具体的にこうピッと閃くんですよね。あ、これしたいとかそう思った瞬間に、目の前に道が開けていて、それを歩いてく、そういう感じなんですよね。それらを全部気づかせてくれている。それがGUで学べたこと、しかも学んでいることです。それと、感性、感覚も違う人たちが集ってきているGUで、相互作用、共同創造というか、お互いに刺激し合っている感じがしますね。

- GUの学びは、普段の働き方にどのように活かされていますか?

これもいっぱいあるんですよ。今、パッと浮かんでいるのは、人間関係ですね。人を見たときに一方的な見方じゃなくて、すごく、いろんな視点、いろんな角度から見ることができるようになったということですね。それが大きいですね。キャパ、受け入れ、自分の中の許容範囲がかなり広がったというか。そういうことです。 

- あなたにとって楽しいことは、何ですか?

例えば今、こうやって喋っていること。いろんなことを尋ねたり、答えてもらったりすることも、すっごい楽しいです。あとボクは子どもが好きなんですね。子どもは、思ってなかったことを突然言ったり、やったりするんですね。そのサプライズというか、不思議な光景、それを見るのが楽しいですね。もう一つは、人が成長していく瞬間。その瞬間を見ること、感じることがゾクゾクする。その変化を見ているのが楽しいですね。

- どのようなことを慈しんでいますか?

おー、自然ですね。これは。昔は「慈しむ」という言葉すら、頭には浮かんでも、実感がなかったんですけど。言ってみれば、GUに入ってからですね。すごく自然というか、感じるようになったんですね。考えるんじゃなくて。特に森林農法というのに出合ってからは、生命体という感覚、地球に住んでいる人という種類、種っていうかね。本当にそれを実感できるようになってきたんです。

- あなたのライフワークは何ですか?

ボクのライフワーク。「傷ついたり、壊れたものをもとに戻す」ですね。
学校に行けなくなって、本当に命を絶とうとしている子どもたちが自分を取り戻し、本来の地球という学校に帰っていくとか。身近なものでいえば、サンダルとか、カバンとか、服とか、家の屋根とかも。直ったらものすごく幸せ、すっごい充実、とういうか嬉しいんですよ。もとに戻ったら。これらもう全部復活、復帰、復興しているなーと。極端なことを言えば、地球ももとの豊かな状態に復活していくことも。

- ライフワーク、大から小まで、小から大まで。

そうそう。そうなんですよ。

バールアシュラム(児童支援施設)にて紙芝居(北インド・ラダック)

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