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AI 田中 由里香さんインタビュー

-「AI」はなぜ、漢字の愛とかLOVEではなくて、大文字のアルファベットでAIなのですか?

プロジェクトAIが生まれたのはハワイなのですが、ハワイの文化、郷土、人たちとの交流から感じたインフォメーションをAI(アイ)で表しています。

- 会員さんとしてどのような活動をしていらっしゃいますか?

活動としては、今は生活そのものです。私がハワイで受け取ったAIというのは、人間が生きているエネルギーの源のようなイメージのもの。目に見えないけれどそれがないと人間が生きていけないぐらい大切なエッセンスだというのに気づきました。当たり前の普段の生活の中で表現する活動を基本にしています。ハワイの時は一回だけだったんですが、Experienceというプログラム、日本のGUの人たちがハワイに来てハワイの文化を体験する企画をしました。
今は、大島に移住して、ALOHA ‘AINAというスペースで ‘AINA LEARNING STUDIOを始めているところです。

- あなたにとってGUのミリョクはどんなことですか?

GUに集う人たちは、人間にとっての本質的な生き方のエッセンスを自覚している方たちが多くて、活動を共にすることで、自分もそこに繋がれることがミリョクの一つだと思います。GUが新たな学び方の場や機会を提供しているのもミリョクです。

それでは、GUで学べたことや学んでいることはどんなことですか?

はい、一人だけでは、きっと哲学的に自分の中での自問というか、考えて行動してということで留まることが、GUという組織、オーガニゼーションとしての活動だと、もっと広がりがあります。自分が学んだことを何か他のことに活かして生かし合うことができるところが最大の学びです。そして一人じゃないというネットワークのつよさがあります。少人数ですが、心づよいです。

- よく、自立っていうことで、どこの組織にも属さないことをポリシーにしているライフスタイルってあると思うのですが、GUには、これまでのイメージの組織にあるような義務とか規律などはあるのですか?何かに沿わなければならないようなルールのような?つまり、開かれたオーガニゼーションですか?

ルールとか義務とかっていうのはないですが、基本的に思うのは、GU自体が持っている共振域と共振する人でないと集えないと感じています。それは人間が決めた規則とかルールではないのですが、そこに自分が共振しないと集えない。自然発生的な雰囲気、共振域のようなものがあるのかなって思います。自然とそこに合う人・共振する人は、ずっと何十年も共に活動しているという感じです。それがある意味、自由な形で開かれた場でありながら、生きたオーガニゼーション。誰が決めたわけでもないGUが持っている特徴、ライフミッションがGUにはあるんだなと思います。

- 自然の仕組みの一員としての人間という感覚があるということですかね?

ある意味、新しい形のオーガニゼーションのオーガナイズの仕方っていうのが、誰かが何かをしなさいといってオーガナイズするのではなく、そこに自ら共振するかどうかで、できるできないというのが自ずと定まっていくところがあります。

- GUの学びは、普段の働き方にどのように生かされていますか?

基本的に、新しい形のオーガニゼーションなので、もっと自由な働き方、仕事の仕方がGUを通して、より自分の中に自然と生まれてきているように思います。私自身もこれまでの、こうしなければいけないとか、何時から何時まではこれをするというルールに沿った働き方が体に合わなく、息苦しくなったりして、自分の本当の気持ちに嘘をつくとか、しょうがないからということで働くことができなくなっているというのがあります。

- 仕事の仕方とか、何をして生活の糧を得ているのかも含めながら、新たなスタイルを探求しているということですか?

そうですね。

- それでは、あなたにとって、楽しいこと、生きていてよかったと思うこと、喜びが湧いてくるのは、どんなことですか?

GUの企画とか、自分のキャパシティーを超えたことをやっていたりするときに、企画自体で自分が学べたことや出会えたこと、達成感が、ある意味、楽しいと感じています。

- それでは、どのようなことを慈しんでいますか?

もともと敏感な方だと思うんですけれど、地球で起きているひどいこと、例えば、児童虐待とか動物実験だとか、そういうことを知れば知るほど心が痛くなって、シャットダウンしたくなるようなことがニュースになっていたりするんですが、その社会の変化のプロセスをも慈しみながらどういう風に新しい社会を共に創っていけるかというところを大切にしたいなと思っています。社会で起きているとてつもないこと、戦争だとか内戦だとか、目の前で起きていることではなくても、内面化していくっていうような。

- つまり自分ごとにして、反発とか切り離したりするのではなくて、自分の中でどうやってエンブレイスすることができるかってことですか?

ホオポノポノとか、古来のネイティブの人たちは、そういうヒーリングや解決の仕方をしていたということを学んだことがあったんですけど、自分の中の悪いものを出して自分をいいものにするというよりも、自分に起きた悪いことをきっかけに、他の人の悪いことも一緒に癒していくという。自分に起きたのは自分にそれを変える力があるからだというような、そういうプロセスを慈しむっていうことが、一人の人間でもできるライフチェンジというかシステムチェンジで、一人の意識変換で世の中が変わっていくキーポイントになるということをすごく感じて、そのプロセスを慈しむ、自分を慈しむ、そういう感じです。

- ホオポノポノは、わたしたちも良く知っているハワイの叡智ですね。起きたことを、自分や周りも含めて、社会 − 地域社会とか地球社会とか、よりみんなが生きやすい、生きることを楽しめる方向への転換のポイントとして自分で捉えて実行していくという姿勢が、GUでは、みんなと自然に共有されているということなんですね?

そういう人たちが集っていると思います。それが一人だけのプロセスではないというところにつよみとか安心感があります。

- あなたのライフワークは何ですか?

わたしにとっては、共育がキーです。共育は、その人の人格や環境も形づくる大切な要素だと思っています。わたしも一生を通じて、共育が、より自由な学びの方向になることをライフワークとしています。

- GUでは、EDUCATION FOR LIFEが導入されていますが、そこにリンクすることですか?

そうですね。EDUCATION FOR LIFEですね。