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ふる里の夢みのり 三浦 裕美子さんインタビュー
-プロジェクト名の「ふる里」とは、ご自身のふる里ということですか?
スタートした時は、神奈川県の相模原市、自分が生まれた所、自分自身のふる里を意識して名づけました。昔は里山と言われているような所で、そこが大好きなので。海外にも活動に行きますが、ふる里というのは、海外にいれば日本であるし、また地球もふる里という、その意識で使っています。
-「ふる里の夢みのり」というプロジェクトを始めようと思ったきっかけは?
自然な流れからですが、大きなきっかけは、私はGUで学び、運営のコアメンバーとなって色々な体験、経験も積み、全国にはいくのですが、地元の相模原では何もしてないので、今ちょうど、実家が空き家になったので、一部のスペースを借りて、そこをベースにみんなが集えるところを作りたいと思い、場づくりをスタートしたところです。子どもや若者の共育を中心に、それだけではないですが、世界の人とも繋がっていけるような場所になったらと思っています。
-「ふる里の夢みのり」さんにとってのGUのミリョクとは?
主に年二回の企画の時に、参加することにより全国にいる会員さんと出会える、交流がある、お互い学べる、コクリエーションの場でもある。企画の場所により例えばUC OHSHIMAだったりUC KAMEOKAだったりする、そこの現地の人たちと交流できる。新たな新しい流れの人たちとつながっていけるのが大きなミリョク。経験から学べる、体験から学ぶ、ライブでコクリエーションできる。
-「実際に人と出会って何か生まれるみたいな、などですか?
ともにゆたかな社会を共同創造していきたいなということです。
- GUで学べたこと・学んでいることは何ですか?
既存の大学とはまったくGUは違う。校舎があって先生がいて授業を受けて、そこで試験があってというのとGUの学びは全く違って、校舎もない、ライブで学んでいく。みんなで一緒に取り組んでいるときに、何かこれは自分ではそう思わないということを、まあ言うのをやめとこうとか、伏せておくとかができない。運営がうまくいかなくなるので。ちょっと違うなと思うことを正直にみんなとシェアしあい、違和感を確認しあって、合意していくという過程が、わたしには今までにない大きな学びでした。それゆえに、意識合わせとも言うのですが、少人数でも短期間でもクオリティの高いものを生み出していくという体験は大きな学びだと思っています。すごくたくさん学ばせていただいた。そういう学びと経験をずっとしてきたので、地元でもやっていきたいと思っています。
- 企画とか運営というかそういう話し合いの時、やり方が普通と違う学びが大きかったということですか。
「〜しなければならない」ということはなく、自主的な集まりなので、無理にしたくないことをすることはまずなく、それぞれのもっている個性が活かされあって、一つの企画が成り立っていく、現実化していく過程などを体験から学びました。
- 誰も強制されず、自発的にということですね。
時間がかかることもありますが。会員以外の第三者、例えば、夫が見ていて、「普通ではありえない、誰かがリーダーシップをとって、あなたこれやりなさい、〜しなければの世界だから、どうやっているのか。」と言っていましたが。上意下達などのないGUのみんなを知ったことは大きな、価値ある体験だったそうです。そういう今までにない事業体で、また今までにない大きな目標をもっているので、今までの世界にはないNPOだと思います。
- GUの学びは、普段の働き方にどのように活かされていますか?
「働く」というのは、収入があることだと思っていたので、私は、主婦で働いていないと今までは思っていたのですが、「働く」という本当の意味の捉え方が変わった。GUでは、「地球に存在することの本質の学びと実現」というメインテーマがありますが、まさにそのことに、すごく働いていると思います。お金のことでなくて。どういう風にかというと、本当に自分の一番生き生きすることを生きていることが、一番働いていることだと思うのです。
- 既存の社会の中で言われているお金を稼ぐことがイコール働くことでないという、みんなの役に立つとか、もっと大きな目的のために一人一人がいるというイメージの働き方ですか?
人間だったらそういう風にもなるかもしれないけど、動物でもそれぞれ働きがあり、生きていること自体が、多様性の一部として生きている生命存在だから、みんなと同時に繋がっていて、生きている、働いている、例えば微生物もそうだし、そういう意味での働くというのが私の中から出てくるようになった。生命の営みの中の自分みたいな。
- あなたにとって楽しいことは何ですか?
楽しいことは、旅が好きなので、外国に行くことが楽しい。異文化交流も楽しいです。
- 外国はどういうところに行きますか?
北インドのラダック。GUでご縁があり、UC LADAKHといい、GUコーディネーターとしてですが、現地で開かれる‘ラダック叡智のフォーラム’に協力したり、GUの活動紹介などをしていますが、旅が大好きです。
それは自分の本質だと思うので、それが活かされていると思います。
「ふる里の夢みのり」でも、ご縁のあるところ、インドやデンマークやその他の地域とさらに、繋がっていきたい。行ったり来たりとか。具体的なところはまだですが、そういう場づくりを同時にして行こうかなと思っています。地元からというのが大切なので、まずは地元、相模原を意識していますが。
- どのようなことを慈しんでいますか?
自然とか子どもたち。個人的には孫。子どもたちにはすごく慈しみを感じます。
- あなたのライフワークは何ですか?
ライフワークとして自分の本質をいきいきと生きていくのをすごく大事にしています。いまは、自分が楽しく、充実を感じることが、地域で活動していくこと、世界ともつながっていくこと、地域で子ども英語教室を開いていたこともありますが、子どもたちの共育もやっていきたい。それはまさにライフワークでだいぶ時間がかかると思いますが、人生通して楽しんでいきたいと思っています。
- それがある意味一つの形として体現しているのが「ふる里の夢みのり」というプロジェクトですね。
はい、そうです。