Interviews
AN SHINH 長沢 眞弓さんインタビュー
- 普段、GUとのコクリエーション(共創)をどのように意識して取り組まれているかお伺いできますか?
プロジェクト AN SHINHは、「環境・共育・福祉」の3つを主なテーマに活動しています。2017年から2018年頃には、映画『みんなの学校』の上映会を開催したり、当時大空小学校の校長だった木村泰子先生をお招きして講演会を行ったりしました。これを通じて、地域の方々と一緒に学校のあり方や、子どもとの接し方、本当に子どもに必要なものは何かという価値観を共に考えたいという思いがありました。
当時は不登校などの課題が注目され始めた時期で、教育の現状に苦しむ子どもたちが増えていました。最近は大きなイベントは行っていませんが、その根底にある思いは変わらず、地道に地域活動や市民活動への協力を続けています。
- 大阪の八尾市を活動の拠点にされているかと思いますが、プロジェクト名の「AN SHINH」に、何か込められたエピソードや意識されていることはありますか?
法人立ち上げに至るまでに、代表理事の長沢が、出合う方々から“安心”というキーワードを伝えられることが重なり、修養団伊勢道場の中山先生からも「あなたは皆さんに“安心”を届けてくださいね」という言葉をいただいた事が決定的となりました。
表記を「AN」と「SHINH」に分けたのは、「AN」…「一つの」、「SHINH」については、漢字にすると「真」「心」「信」「芯」など、活動の指針となる大切なキーワードがたくさん思い浮かびました。そうした多様なエッセンスを込めて、スペースを入れた「AN SHINH」という形にしました。
- 「AN SHINH」は共同代表ということで二人三脚でされていらっしゃいますが、長沢さん自身がGUで学んでおられることや、そのミリョクについて教えてください。
GUのミリョクは、各地の会員さんとの出会いです。オンラインやリアルの交流会でお合いすると、単なる友達とは違う、同じ方向性や根本の思いが共通しているからこそ感じられる「安心感」や「ほっこりする歓び」があります。普段の生活では出合えないような分野の方々から、知らない世界のお話を聞けるのも大きな刺激です。
2025年より「共創コア」にも加わり、講演会の準備などを通じて、日々の生活でぼやけてしまいかねない「プラネタリィな社会」への意識を都度取り戻す機会をいただいています。
- 長沢さんにとっての「根本的な思い」について、もう少し詳しく伺えますか?
私の根本にあるのは、中学生の頃に新聞で見た、世界の貧困や紛争に苦しむ子どもたちの姿です。「同じ地球の上で、今もなぜこんなことが起こっているのか」と強く感じたことが原点にあります。
当時はまだ「福祉」という言葉が私の中にはありませんでしたが、社会に出て様々な経験をする中で、福祉の分野が自分の中にも見えてきました。そして、制度だけではなく、地域で「ちょっと困っている人」と「手助けできる人」が繋がるネットワークを作りたいという思いが20代後半から芽生えました。
GUの皆さんが持っている「人間だけではなく、地球という惑星の中の命」という視点はも、私の根本的な思いと共通しています。
また、幼少期に感じた人間関係の歪みや理不尽さへの違和感も影響しています。子どもの頃、仏壇の前に座り「みんな仲良く幸せに」とお経を読むふりをして親に伝えた記憶があります。さらに不思議でならなかった戦争への疑問や、目に見えない大切なものへの気づきが、今の活動に繋がっています。その後、30代前半にGUの前身である地球大学に出会い、受け身ではなく主体的に関わるように変化していきました。そして、国と国の争いは、他人事ではなく私たち一人一人の心とも関係があることだと気づきました。
- そのような学びは、現在のお仕事(放課後等デイサービス)にどのように活かされていますか?
お味噌作りやパン作りを通して「人間は目に見えないものにも生かされていること」をお伝えすることもありますし、大人の都合で「正しい・いけない」と決めつけるのではなく、「その行動の背景に何があるのか」を考えることを大切にしています。
また、教育現場の先生方に、希望を感じてもらえるようなGUの講演会情報を橋渡しすることもあります。
- 長沢さんにとっての楽しいこと、そして日々慈しんでいることは何ですか?
日常の小さな楽しみは、庭のたくましい草花を眺めて名前を調べたり、それら草花の年ごとの変化を感じたりするのがプチ楽しみです。また、子どもたちが自分を認められる「自己肯定感」を持てるよう願うとともに、自分自身を慈しむことも今のテーマです。
- 最後に、あなたのライフワークについて教えてください。
ライフワークは、やはり「人と人の繋がり」を持ち続けることです。地域という小さな単位でも、顔の見える連携を築いていくこと。それが結果として「安心」という場になっていくのだと考えています。
- 貴重なお話をありがとうございました。
ありがとうございました。